【保存版】XXL Freshman 2019 紹介(後編)
- しゃま
- Jul 5, 2019
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それでは後編です!
6_YBN Cordae

YBN CordaeはYBNのメンバーの中でもかなりのリリシストとしても有名でFreshmanを予想していたサイトの数々でも彼は当選するのでは?と予想されたいたうちの一人です。彼は特別ヒットした曲があるというわけではありませんが、強いていうならJ.Coleの”1985"という曲のアンサーソングとしてリリースした"Old N*ggas"が話題になりました(ゴリゴリのディスソングというわけではない)。彼はJ.Coleのようなオールドスクール(になりつつある)ラッパー、オールドスクールなラッパーも含めて先人にはリスペクトを送った上で、新時代である俺たちが次のラップ界を牽引するといったメッセージとともに"Old N*ggas"(意訳:過去のラッパー)を歌っています。ちなみに。YBNのリーダーであるYBN NahmirとはXboxを通じてオンラインで連絡を1年ほどとっており、ネットを通してフリースタイルをし合っていた仲らしいのだが、そのYBN Nahmirが“Rubbin Off Paint”という曲をリリースし、それを聞いたYBN Cordaeは衝撃を受け、YBNグループに入ることを決定したそう。また彼はいわゆるギラギラしたラッパーとはちがく、あまりブランドものやジュエリーを買うことをしない。理由は、「一旦そういうのを買い始めるときりがない、金を減らす一方」だからだという。
https://www.youtube.com/watch?v=SrUqA4WLqDQ (My Name Is Remix)
7_YK Osiris

YK Osirisは有名になる前、自身でネット上に曲をあげていたところ”I'm Next"というフリースタイル曲がミリオンヒットを記録しその知名度をあげた。その2ヶ月後に”Valentine”という曲が2Chainzやカニエらが所属するDef Jamレコードの目に留まり契約。若干18歳の彼のスタイルはゴリゴリのラップというよりはR&Bに近く、「オールドスクールラップ+現代のラップ+R&B」といった感じで少し表現しがたいスタイルが彼の特徴。ニュースクールという表現が正しいところだろう。彼のラップスタイルにR&B要素が多く含まれる原因は、彼が幼少期に音楽的に影響を受けたのがマイケルジャクソン、ブルーノマーズ、The Temptationsだから、という点にある。彼は「ラッパー」というカテゴリーに分別されることに関しては抵抗があるようで、あくまでも「YK Osirisというジャンル」でいたい。とされている。(ちなみに彼と同じフロリダ出身のラッパーはテンタシオンとコダックブラック。)
8_Rico Nasty

出身がNYの育ちがメリーランド。Rico Nastyはアニメっぽい曲が特徴、英語で言うとカートゥーン。彼女は"Poppin”が2016年にヒットし有名に。ラッパーとしての活動は高校卒業前ぐらいから開始、ネット上に自身のラップをあげるようになる。それ以前はスポーツウーマンで、サッカーやラクロスをしておりリーダーを務めるほど。最近はKenny Beatsとコラボした”Anger Management"をリリース。
9_Gunna

はい、ガンナちゃんです。死ぬほど賛否両論が別れるような感じがするGunna。満を辞してFreshmanに選ばれましたけど、なんでJUICEとSheck Wes落ちてお前やねん感は否めない。知名度で言うと今回のFreshmanの中では一番あるのではないでしょうか、いろんな人とコラボしまくってて肝心な彼自身の単独曲はあまり表になってない気もしますが。アトランタ出身、2016年に同じレーベルのYoung Thugがリリースした”Jeffery”というアルバムに収録されている"Floyd Mayweather"で若手のGunnaはYoung Thug,Gucci Mane, Travis Scottに混じり、フューチャリングされ有名になり始めました。しかも、ラップは十代の前半から聞きはじめ、正式にラップで生きる決意を固めたのは2016年の彼が21歳の頃。そして同年に自身のMixtape”Drip Season"をリリース。Lil Babyとのジョイントアルバムの中の1曲、”Drip Too Hard”はビルボードで4位まで上り詰めた。Metro Boominにもかわいがられているようで、ラップスキルももちろんだが、Gunnaの人望、人柄が彼の現在のポジションを築いたと言っても過言ではないだろう。
10_Megan Thee Stallion

Megan Thee Stallionは南テキサス大学に在学中にブレイク、彼女が注目され始めたのはネット上にアップされたサイファー動画。パーティ中に10人ほどの男がサイファーしているのを見つけ、「ワタシもラップできるよ」とそのサイファーに参加。女には無理だ、と最初はバカにされたがその実力は本物。以下リンクは彼女の存在が知られるきっかけとなったサイファー動画。2018年にリリースしたMixtape,”Tina Snow”がヒットし南部アメリカのラッパーのほとんどが男の中、女性ラッパーとして成功。一人っ子のMeganは幼少期、物静かで、わがままだったとインタビューで語っており、また彼女は地元ではかなり有名なラッパー、”Holly Thomas”を母に持ち、母のレコーディングにスタジオまでついて行ったり、UGK, Three 6 MafiaやBiggieを昔から聞いていたという英才教育を受けていたおかげで今のラッパー、Meganがあると考えられる。今後の彼女の活躍に期待:)
11_Blueface

高校時代のBluefaceはアメフトでクォーターバック(QB)として活躍し、その実力は地域リーグで優勝するほど。またその腕が評価され高額な奨学金を支給されていた。BigBoyとの対話で、彼は5つの高校へ通ったことがあり、彼のQBとしてのポテンシャルが一番発揮されるようなチームを探し回っていたと語る。アメリカにはスポーツ選手を育てるために優秀な選手には「長く在学してスポーツの腕を磨く事」を許される”Redshirt"という制度がありその権利が彼には与えられていたのだが、試合中に負傷しアメフトの道を諦めることとなった。彼は高校卒業後、一度就職したがその頃彼はTy Dolla $ignの従兄弟、TeeCee4800(LAラッパー)と絡むようになり彼の影響でスタジオへ通うことが増え、次第に自身もラップを始めることに。そしてある日リリースした“Respect My Crypn”がヒット、そのMVをみたIce Cubeがその実力を認め、契約。Bluefaceのラップスタイルは「ビートに乗れていない」と賛否両論が激しい中、Ice Cubeは「Bluefaceはビートに乗れていなんじゃない、所々わざとビートから外し、またビートに乗せてフローしたり、その変化をコントロールしている。それが彼のラップスタイルの強み」と彼のスタイルを評価。またDrake,Lil Uzi Vert,J.I.D, Danzel Curry、ケンドリックラマーも彼のスタイルを高く評価しており、金銭面やプロモーションのサポートをしていく契約を交わした。また、様々なインタビュー動画にて自分を”天才”(Geneous)と表現している、そりゃ、アメリカで一番人気なアメフトの超優待選手でちやほやされたでしょうし、ラップしてもこの活躍。自分を天才と言いたくなる気持ちもわかりますね。すでにDrakeやLil Uzi Vert,Quavoともコラボしており今後もたくさんのラッパーとコラボしていくことを公にしています。そして現在22歳ですがすでに1児の父。
彼のビートからあえて外すスタイルは「オフビート」というのですが、あえて違和感を与えることで印象付けるこのスタイルが流行る時代が来るかもしれませんね:)
長文、おつきあいありがとうございました:)
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