【保存版】XXL Freshman 2019(前編)
- しゃま
- Jul 2, 2019
- 5 min read
どうもどうもしゃまです
みなさんお元気ですか、もう梅雨ですね。夏ですね。XXL Freshmanの発表の季節ですね!(強引)
さてさて先日待望のXXL Freshman、今年のHIPHOPルーキーが今年も選出されました!

今年選出されたのはこちら!(11人)
Comethazine (イリノイ)
Tierra Whack(フィラデルフィア)
DaBaby(ノースカロライナ)
Lil Mosey(シアトル)
Roddy Ricch(コンプトン)
YBN Cordae(メリーランド)
YK Osiris(フロリダ)
Rico Nasty(メリーランド)
Gunna(アトランタ)
Megan Thee Stallion (ヒューストン)
Blueface(ロサンゼルス) (州と地域がごっちゃになってるのは大目に見て)
そしてこの選ばれた11人はXXLのサポートを受け、DJ Schemeと共にNYとLAで7月22日と25日にライブします。
自分の予想ではJuice WRLDが入ると思ったんですが、Sheck Wesも同様に選出されませんでしたね。二人の知名度的に、わざわざFreshmanに選んでプロモーションする必要がないということでしょうかね
では、選ばれた11人をさらっと紹介していこうかと思います!
1_Comethazine

Comethazineは2018年に突如、“BAWSKEE”というアルバムとともに頭角を現してきたFreshmanのうちの一人です。その年の彼がシングルでリリースされた“Demar Derozan”はビルボードチャートに入り、彼の知名度を上げました。彼のスタイルはXXL Freshmanに求められる「若さ、ユニークさ、前科の無さ、ファンへの忠実さ」を見事にクリアしており、XXL側として彼の当選は満場一致だったのではと思います。さらに、Comethazineは他の有名所のラッパーとコラボすることをあまりせず、アルバム”BAWSKEE”で18曲中コラボしたのはLil YachyとUgly Godによる2曲、そして2019年にリリースされたアルバム、”BAWSKEE2"では10曲中誰ともコラボせず、本当に実力だけであがってきた、いわゆる「成り上がり」ラッパーといえるでしょう。そして今年はRemixという形でA$AP Rockyとのコラボが実現しました。
2_Tierra Whack

Tierra Whackといえばそのめちゃくちゃユニークなアルバム”Whack World"で話題になりました。お時間がある方はまずそちらをお聞きください。どうユニークかというとアルバム収録曲が15曲にも関わらず、通しで15分で聴き終わるという具合。そう、1曲あたり1分しかないのです。彼女はホームレスだった時期があることや、ADHD持ちであることを語っており、片親で育った彼女は寂しさを書くことでごまかしていたという。ある日彼女は詩という存在を知り、詩の世界に入り込むことになります。その影響でたった1分の曲だが、本来2分や3分にわたって曲として伝えるのが主流なところ、その1分という短さで言いたいこと、伝えたいことをまとめ切れるのだという。XXL Freshmanが重視している「ユニークさ」という部分では申し分ないだろう。なお、彼女は単に楽曲を制作するだけのラッパーではなく、彼女の出身地であるフィラデルフィアのフリースタイルラップバトルにも出場し、フリースタイルバトルという面でも活躍している。
3_DaBaby

DaBabyはEminem, Jay-Z, Lil Wayne, と2Pacから影響を受け、ラップは彼らから学んだと語る。XXL Freshmanは若さを重視するが彼は27歳と、十分若いが20歳や未成年も選ばれているのを考慮するとやや年長な印象。以前はBaby Jesusという名前で活動していたが宗教的な理由で改名し、DaBabyとなった。彼は自身のBillion Dollar Baby Entertainmentというレーベルを2016年に設立、今年行われたRolling Loudのライブにて大麻(偽物)が入ったパックを客席に投げまくり良くも悪くも話題に。少しネガティブな印象になるかもしれないが、彼のセキュリティがしつこくDaBabyと一緒に写真を取ろうとしてきたファンに対し、最終的に暴力沙汰に発展してしまったことも今年話題に。DaBabyはいままでリリースしてきたアルバムや歌詞にBabyという言葉をたくさん使っており、「視聴者に印象付ける」という意図でそうしていると考えるとするならば、彼はマーケティング、ビジネスにも優れたラッパーだといえるだろう。また、MVもユニークなのでぜひチェックしていただきたい。人気曲は
”Suge". なお、彼はしっかりフリースタイルができるのでXXL Freshmanサイファーの動画が上がるのが楽しみ。タイラーザクリエイターと並ぶ、ユニークさ、DaBaby.
4_Lil Mosey

そう、めちゃめちゃ童顔である。17歳なのだから。日本でも人気なビリーアイリッシュとほぼ同い年。本当、音楽に年齢は関係ありませんね。Lil MoseyはさまざまなサイトでXXL Freshmanに選ばれるのでは?という憶測がたっていましたが、見事期待に応え当選。彼のデビューアルバム“Northsbest”はビルボード200にて、いきなり29位をマーク。一躍ラッパーとしてその名を世界に知らしめました。17歳という若さでAvicii、Eminem、Kendric Lamarらが所属するInterscopeレコードと契約し、ゴリゴリにプロモーションされてきました。少し前に(今もか)マンブルラップという、もごもご歌うようなラップスタイルが流行りましたが彼のスタイルは「マンブルラップ」と他の「ポップアーティストのような歌い方」のちょうど中間をとったような”マンブルシング”を武器としており、いままでにないような歌い方でラップしていることから「中毒性のあるラップ」と言われています。おすすめ曲は”Noticed".中毒性、すごいです。
5_Roddy Ricch

コンプトン出身、20歳。”Die Young”という曲がメガヒットし話題に。それを受け最近はMeek MillやMashmelloともコラボ。また、ファンの間から彼は若い頃のMeek Millのようだ、というコメントも少なくない。8歳ほどからラップを始め、2週間ほど牢屋にいた時期があったがその時に真剣にラップをしようと決意。彼のラップは自身の体験や身の回りでおきている事を伝えることを目的とした「ストーリーテリング」を基調としており、中身の詰まった歌詞が特徴。生前のニプシーハッスルに会ったことから大きな影響を受け、「彼がいなければおれは今日、いままでラップを続けていなかっただろう」と語る。彼のヒット曲は”Die Young"、この曲はテンタシオンが銃殺された日にレコーディングされ、テンタシオンと直接的な繋がりはないがテンタシオン、Lil SnupeとSpeaker Knockerzに捧げた曲で、「才能を持つものはなぜ若くして死んでしまうか」という嘆きをテーマにした曲になっている。さらに、HIPHOPマガジンRolling Stoneでは「知っておくべき1曲」として紹介された。
後編に続く。
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